Wordを使って文書を作成したとき、必ず行う作業が「保存」です。一生懸命作成した文章も、保存を忘れると一瞬で消えてしまいます。特に、パソコンの不具合や突然のシャットダウンが起きた場合には、保存していないデータは取り戻せません。
しかし、「保存場所はどこを選べばいいの?」「自動保存はどう設定するの?」「保存形式はどれを選べばいいの?」といった疑問を持つ方も多いでしょう。
本記事では、Wordの保存方法を初心者にもわかりやすく解説します。基本的な保存操作から、自動保存の便利な使い方、さらに知っておくと役立つコツまで、徹底的にまとめました。

基本の保存方法
初回保存
Wordで新しい文書を作成した場合、まずは「名前を付けて保存」を行います。
手順は以下の通りです。
- 画面左上の「ファイル」をクリック
- 「名前を付けて保存」を選択
- 保存先を選択(PC内、USBメモリ、OneDriveなど)
- ファイル名を入力
- 保存形式を選択(通常は.docxがおすすめ)
- 「保存」をクリック
これで文書が初めて保存されます。
上書き保存
すでに保存した文書を編集した場合は「上書き保存」を行います。
もっとも簡単な方法はショートカットキーです。
- Windows:Ctrl + S
- Mac:⌘ + S
作業の合間にこのショートカットを押す癖をつければ、保存忘れを防げます。
保存場所の選び方
PCに保存
パソコンのローカルディスク(Cドライブなど)に保存する方法です。
メリットはオフラインでも使える点ですが、パソコンが壊れた場合や紛失した場合にデータを失うリスクがあります。
外部メディアに保存
USBメモリや外付けHDDに保存しておけば、別のPCに移すことも可能です。
ただし物理的な紛失や破損には注意が必要です。
OneDrive(クラウド)に保存
Microsoftが提供するクラウドサービス「OneDrive」を利用すれば、インターネット環境さえあればどこからでもアクセス可能です。
また、自動保存や共同編集もできるため、チーム作業や学生のグループ課題に便利です。
パソコンの故障時でもデータが消える心配がないのも大きなメリットです。
保存形式の違いを理解しよう
Wordでは複数の保存形式を選択できます。用途に合わせて使い分けましょう。
- .docx(標準形式)
最新のWordで推奨される形式。互換性が高く、ファイルサイズも軽量です。 - .doc(旧形式)
Word 97〜2003の古い環境で開く必要がある場合に使います。 - .pdf
文書のレイアウトを崩さずに配布したいときに便利。印刷用にも最適です。 - .rtf / .txt
書式を使わず、シンプルなテキストデータとして保存したいときに利用します。
保存形式を正しく選ぶことで、相手の環境や目的に合ったファイルを渡せるようになります。
自動保存機能を活用する
OneDriveでの自動保存
Wordの上部にある「自動保存」をオンにすれば、作業中の変更がリアルタイムでクラウドに保存されます。
これにより「保存し忘れ」や「突然のシャットダウンによるデータ消失」を防げます。
自動回復機能
Wordには自動的に一時保存を行う「自動回復」機能があります。
設定 → 「保存」からバックアップ間隔を変更でき、通常は10分ごとに保存されます。
例えば5分に短縮しておけば、万一のトラブル時にも直前の内容まで復元可能です。
保存をもっと便利にするコツ
- こまめにCtrl + S(⌘ + S)を押す習慣をつける
- クラウドとローカルに二重保存しておく(バックアップ対策)
- 別名で保存を活用し、バージョンごとに管理する
(例:レポート_v1、レポート_v2) - 共同作業のときはOneDriveを利用し、自動保存+リアルタイム共有
こうした工夫を取り入れるだけで、保存の安心感が大幅に高まります。
Word 保存方法は Windows版・Mac版・スマホアプリ版 で少しずつ違いがあります。それぞれの環境に合わせて「保存の基本」「便利な自動保存」「おすすめの保存形式」を徹底解説します。
Windows版Wordの保存方法
基本の保存
- 初めて保存する場合は「ファイル」→「名前を付けて保存」から保存先を指定します。
- 上書き保存は Ctrl + S を押すだけでOK。
保存先の選び方
- PC本体:オフライン利用向け。ただしバックアップが必要。
- OneDrive:インターネット経由でどこからでもアクセス可能。自動保存や共同編集が可能。
保存形式
- .docx(標準形式)
- .pdf(レイアウト崩れ防止)
- .doc(古いWord用)
自動保存と自動回復
- OneDriveに保存している場合は、画面左上の「自動保存」をオンにするだけでリアルタイム保存が可能。
- 設定から「自動回復」間隔を変更でき、万一のクラッシュ時にも復元できます。
Mac版Wordの保存方法
基本の保存
- 初回は「ファイル」→「名前を付けて保存」。
- 上書き保存は ⌘ + S のショートカットが便利です。
保存先の選び方
- Mac本体(ローカル保存):外付けHDDやUSBにも保存可能。
- iCloud Drive:Mac標準のクラウドサービス。Wordも対応。
- OneDrive:Microsoft公式クラウド。Windowsとの併用がスムーズ。
保存形式
Windows版と同じく .docx が基本。ただし、KeynoteやPagesとの互換性を考えるなら .pdf 形式での共有もおすすめです。
自動保存のポイント
- OneDriveを利用していれば、自動保存をオンにしてリアルタイム同期可能。
- Macはシステム側でも「書類の自動保存」機能があり、過去のバージョンに戻すこともできます。
スマホ(iOS/Android)版Wordの保存方法
基本の保存
- Wordアプリで文書を作成すると、自動的に OneDrive または 端末内 に保存されます。
- 保存操作を意識しなくても、クラウドに同期されるのが特徴です。
保存先の選び方
- OneDrive:スマホ・PC間でシームレスに作業可能。
- 端末内保存:インターネット環境がない場所でも利用可能。ただし機種変更時には移行が必要。
保存形式
- 基本は .docx。
- 共有時には「PDFとして共有」を選べば、メールやLINEでもレイアウトが崩れません。
自動保存
- アプリ利用時は原則「自動保存」が有効。
- ネットに接続されていれば、自動的にクラウドと同期されます。