「Microsoft Office はサブスクの Microsoft 365 ばかり宣伝されていて、もう買い切り版はないの?」
「Word と Excel だけで十分だから、毎年お金を払うのはもったいない」
こうした疑問や悩みを持つ方は少なくありません。確かに、マイクロソフトはクラウドを中心にした Microsoft 365 を強く推していますが、実は買い切り版の Office もまだ販売されています。
この記事では、2025年時点で入手できる Office の買い切り版、価格や種類、そして Microsoft 365 との違いまでわかりやすく解説します。

Office 買い切り版とは?
「買い切り版」とは、一度購入すれば追加料金なしでそのまま使い続けられるライセンス形態のことです。
- 永続ライセンス:1回の支払いでそのバージョンを半永久的に利用可能
- オフライン利用可能:クラウド機能がなくても動作
- 更新の制限:セキュリティ更新は提供されるが、新機能追加はなし
つまり、「一度買ったら、必要な機能を長く安定して使える」のが買い切り版の大きな特徴です。
最新の買い切り版ラインナップ(Office 2024)
2024年秋に登場したのが Office 2024 シリーズです。家庭用からビジネス用まで2つの主要エディションがあります。
Office Home 2024
- 含まれるアプリ:Word / Excel / PowerPoint / OneNote
- 利用対象:家庭利用・学生向け
- 価格:34,480円(税込)円
Office Home & Business 2024
- 含まれるアプリ:Word / Excel / PowerPoint / Outlook / OneNote
- 利用対象:家庭利用+商用利用可能
- 価格目安:43,980円(税込)
どちらも一度購入すれば、そのバージョンを長期間使い続けられます。
買い切り版のメリット・デメリット
メリット
- 一度の支払いで長く使える(数年以上使えば結果的にお得)
- Word/Excel/PowerPoint など主要機能をしっかり利用可能
- ネット環境がなくても利用できる
デメリット
- 新機能アップデートは受けられない(数年後に古く感じることも)
- OneDrive 1TB や Teams などクラウド機能は使えない
- 複数デバイスに柔軟にインストールできるのは Microsoft 365 のみ
買い切り版は「今の機能で十分」「クラウドはいらない」という方に向いています。
Microsoft 365(サブスク版)との違い
一方で、サブスク型の Microsoft 365 には買い切り版にないメリットがあります。
項目 | Office 買い切り版 | Microsoft 365 |
---|---|---|
支払い方法 | 一度きり | 月額 or 年額 |
利用期間 | 永続 | 契約期間のみ |
アップデート | なし(セキュリティのみ) | 常に最新機能 |
クラウド | なし | OneDrive 1TB付き |
商用利用 | Home & Businessのみ可 | 可能 |
デバイス数 | 1台 | 最大5台まで(PC/スマホ/タブレット) |
特にクラウドストレージや複数デバイス対応が必要な場合は、Microsoft 365 の方が便利です。
どんな人に買い切り版がおすすめ?
- シンプルに Word・Excel・PowerPoint だけ使えれば良い人
- 毎年の支払いを避けたい人
- インターネット環境が不安定な人
- 長く同じ環境を使いたい人
逆に「常に最新機能を使いたい」「複数台で使いたい」「クラウドを活用したい」人には Microsoft 365 の方が合っています。
Office 買い切りがなくなるの?
今のところ買い切り版はまだ存在しており、販売も続いていることが確認されています。
マイクロソフトは今のところ、買い切り版を完全に廃止する予定は 公には発表していない。
これまでの動きを見ると、完全に「買い切り版をなくす」という可能性はゼロではないですが、短期〜中期的には存続の可能性が高いと思われます。その理由と考えられるシナリオを挙げます。
シナリオ | 起こる可能性 | ポイント |
---|---|---|
買い切り版を廃止し、サブスクのみへ完全移行 | 中程度〜低め | マイクロソフトはサブスクリプション型(Microsoft 365)に力を入れており、収益の継続性を重視するため。ですが、特定のユーザー(オフライン環境、少人数、更新負荷を避けたい人など)のニーズを無視できないため、一気に廃止は難しい。 |
永続版は残すが、提供する機能や期間をさらに制限する | 高 | 既に「サポート期間」「クラウド連携サポート期間」の制限が行われているように、将来的に新機能の追加をやめたり、提供チャネルを縮小したりする可能性が高い。 |
永続ライセンスは法人利用/Volume License 向けに限定され、個人利用はほぼサブスクに誘導 | 比較的高 | 法人ではオフライン環境やカスタマイズされた環境が必要なケースが多いため、永続版を残すメリットがあるが、個人向けには Microsoft 365 を使ってもらいたいという意図が見られる。 |
「Office の買い切り版がなくなるかどうか」という質問に対して、現時点で言えることは:
- 完全に無くなるという確定情報はない。永続ライセンス版 Office は今も販売されており、Office 2024 等がその例。
- ただ、「機能・サポート内容の制限」「クラウドとの連携制限」「法人 vs 個人利用での差別化」など、買い切り版が徐々に縮小していく可能性は高い。
まとめ
- Office 買い切り版は まだ購入可能(Office 2021,Office 2024 が最新)
- 「Office Home 2024」「Home & Business 2024」の2種類がある
- 一度買えば長く使えるが、新機能アップデートやクラウド機能は使えない
- サブスク版(Microsoft 365)との違いを理解して、自分の利用スタイルに合う方を選ぶのが大切
「毎年支払うのは嫌だ、シンプルに Office を使いたい」人には、買い切り版が今もおすすめです。